【プレスリリース】大阪・関西万博「しあわせを呼ぶ認知症 もしも認知症になったら」

国立大学法人 大阪大学

日本電気株式会社

一般社団法人 日本モンテッソーリケア協会

 

大阪大学大学院工学研究科、NEC、日本モンテッソーリケア協会、

大阪・関西万博のフューチャーライフエクスペリエンスで展示&未来への提言

~心に寄り添う新しい認知症ケアとデジタル技術による心の状態予測を紹介~

 

 

大阪大学大学院工学研究科(以下「大阪大学」、建築・都市計画論領域 教授:木多道宏(注1))、日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田隆之、以下「NEC」(注2)(注3))、一般社団法人 日本モンテッソーリケア協会(所在地:大阪府豊中市、代表理事:杉田美和、以下「日本モンテッソーリケア協会」(注4))の3者は、2025年7月8日(火)から7月14日(月)の期間中、2025年日本国際博覧会(以下、「大阪・関西万博」)のフューチャーライフ万博「フューチャーライフエクスペリエンス」(注5)に参加し、新しい認知症ケアの展示及び未来への提言を行います。

展示では、新しい認知症ケアとリビングラボ実証事例を紹介し、未来に向けた提言をまとめていきます。概要は次の通りです。

1. モンテッソーリケアの紹介認知症の方の尊厳を大切にし、生活環境と心を整えることで、自分らしい生活を支援するケア方法を、大阪府豊中市にあるサービス付き高齢者向け住宅「柴原モカメゾン」での実例と共に提示します。

2. IoT・デジタルツインを活用した認知症介護ケアIoTセンサーで取得したデータをデジタルツインにより分析し、認知症の方の心理状態を把握し、最適なケアへ繋げる先進的な実証事例を紹介します。

3. 参加型展示による未来への提言

展示見学とデモ体験を通じて、理想の認知症ケアや社会像を考え、その思いを「いのち輝く未来の木」に託していただき、大阪・関西万博から世界へ提言します。


■これまでの取組・背景

 3者は、2021年から産学連携による価値共創活動を推進しています。本活動では、NEC Beyond 5G協働研究所(注6)の設立と研究開発活動の推進、社会課題解決に向けたリビングラボにおける実証を行っており、これらは他者に先駆けて実施する先進的な取り組みです。

これまでの活動の一環として、Beyond 5G/6G時代の社会課題の考察、課題解決に向けたソリューションの検討、実証・評価手法の検討、実際の認知症介護施設を用いたリビングラボにおける実証を進めてまいりました。2030年以降における複数の社会課題のうち、課題先進国である日本で優先的に取り組むべき課題のひとつに「超高齢化社会における認知症介護」があげられます。これまでの活動は、この社会課題の解決に向けて、情報通信が担う役割や社会実装に向けた新たな課題を特定するものです。

■大阪・関西万博での展示の狙い

大阪・関西万博のフューチャーライフエクスペリエンスは、未来社会はどんな姿かをみんなで考え、共に創り出していく「共創」を実現する場です。これまでの活動を通して確認した内容と成果を、この場で紹介し、来場者のみなさまとの会話を通じて意見交換を行います。

本展示をご覧いただいた来場者から、それぞれが感じた認知症の方々と共に暮らす未来社会を実現するためにできること・やりたいことを、メッセージとして「いのち輝く未来の木」に張り付けていただき、来場者・参加者同士で共有します。3者は、これらのみなさまの思いをまとめて発信して社会へ提言することで、社会実装を具体化する活動へと進めていきます。

詳細は、紹介ウェブサイト https://www.mocajapan.com/happy-dementia/ をご覧ください。

 

注1:大阪大学大学院工学研究科 木多研究室 https://www.osakau-arch-labo3.com/

注2:NEC Beyond 5G ウェブサイト https://jpn.nec.com/nsp/5g/beyond5g/

注3:NEC 大阪・関西万博特設サイト https://jpn.nec.com/ad/expo2025/

注4:日本モンテッソーリケア協会 https://www.montessoricarejapan.com/

注5:大阪・関西万博 フューチャーライフエクスペリエンスhttps://www.expo2025.or.jp/future-index/future-life/flv/

注6:NEC Beyond 5G協働研究所 https://b5g.ist.osaka-u.ac.jp/